2026-07-03
皮膚科の注射:ボトックス、スキンブースター
皮膚科で受けられる注射施術のうち、ボトックスとスキンブースターについて詳しく解説します。ボトックスの種類や効果、スキンブースター(リジュラン、エクソソームなど)の特徴と注入方法を分かりやすくまとめました。

皮膚科の注射施術、この4つに分けて理解しましょう
皮膚科で受けられる注射施術は、大きく以下の4つのカテゴリーに分けられます。
1️⃣ ボトックス
2️⃣ スキンブースター
3️⃣ フィラー(ヒアルロン酸)
4️⃣ 輪郭注射
今回はボトックスとスキンブースターを中心にまとめてみます。
1️⃣ ボトックス
① 目的に応じた分類
✔ 筋肉ボトックス(ボリューム減少目的)
部位:エラ、側頭筋、横頬骨の筋肉、ふくらはぎの筋肉、太ももの筋肉
効果の変化
施術後3ヶ月まで徐々にボリュームが減少
4〜6ヶ月かけて一部回復
❗完全に元の状態に戻るわけではありません
推奨間隔:最低6ヶ月以上
→ 反復して施術するほど、間隔をさらに延ばすのが良い
(歯ぎしり・強い咀嚼習慣の治療目的は例外)

✔ 唾液腺ボトックス(ボリューム減少の範疇)
顎下腺:よく「こぶとり爺さんのこぶ」と言われる位置
耳下腺:耳の前後に広く膨らんでいる部位
→ 顔の下半分のボリュームを整えるのに役立つ


✔ しわボトックス(表情じわの改善)
部位:額、眉間、目元、鼻筋など
間隔:3〜4ヶ月


* 表情を作るときにできるしわ(動的じわ)にはしわボトックス!
* じっとしていても見える固定じわ
→ 定期的にボトックスで伸ばし、リフティング・弾力ケアの並行が必須
✔ スキンボトックス




適応症
小じわ
首のしわ
毛穴
赤ら顔
皮膚バリアの強化
Vラインリフティングの補助
特徴
表情の不自然さなしに小じわを改善
痛みはあるものの活用範囲が広い「八方美人(万能)」
多汗症ボトックス(脇・手・足)も同様の方式
推奨間隔:3〜6ヶ月
→ リフティング・タイトニング機器との並行を推奨
② ボトックスの種類
韓国産(一般):ハイトックス、ワンダートックス、ボツレックス、リズトックス、ナボタなど
韓国産(プレミアム):コアトックス
ゼオミンと類似
耐性の可能性が非常に低い
外国産(プレミアム):ゼオミン
耐性がほとんどない
③ ボトックスの耐性
発生率:約0.1%(非常に低い)
耐性の可能性が高まるケース
容量が多いほど
施術間隔が短いほど
スキンボトックスを頻繁に行いすぎる場合
2️⃣ スキンブースター
スキンブースターは大きく3つに分けられます
① PN再生因子
PDRN、リジュラン、サーモン注射
② エクソソーム(幹細胞由来成分)
ASCEエクソソーム
③ コラーゲンブースター
ジュベルック、スカルトラ、レディアス、リトゥオ、セルディエム、レティジェンなど
2-1️⃣ リジュラン

✔ リジュランとは?
成分:Polynucleotide(サーモンDNA由来)

役割
抗炎症
傷の回復
皮膚再生
ECM(細胞外マトリックス)環境の改善
✔ 注入方法
▪ 手打ち注射(Wheal方式)
一針一針エンボス(膨らみ)を作りながら注入
集合体恐怖症がある場合は辛く感じる可能性あり
▪ エンボスについて
リジュランは粒子が大きく粘性が高いため、エンボスが目立ちやすい
皮膚が薄く乾燥している場合 → エンボスが目立ちやすい
皮膚が厚く油分が多い場合 → エンボスがほとんどできないこともある
👉 エンボスができにくい肌には、薬物注入器やポテンツァのポンピングチップがより適している
✔ 機器による注入方式
ダーマシャイン
均一な深さ・間隔
ポテンツァ ポンピングチップ
マイクロニードル
痛み・出血が少ない
翌日からメイク可能
毛穴・傷跡・肌理・弾力まで全てカバー
👉 即効性は遅いかもしれないが、長期的な再生効果は手打ち注射と大きな差はない
むしろ針や高周波によるシナジー効果、付加的な効果が大きいため、こちらを推奨する場合もある
✔ リジュランの効果
毛穴
赤ら顔
皮膚バリアの強化
(アトピー・皮膚炎の患者に一次施術として推奨)
弾力
小じわの緩和
✔ リジュランの種類
リジュランヒーラー:オリジナル
リジュランHB:リドカイン + HA + PN

痛み ↓(ヒーラーに比べ半分以下)
保湿感 ↑
効果の体感が早い
リジュランi:目元・口元専用

✔ 容量ガイド
フルフェイス基準で通常4cc〜6cc
2-2️⃣ エクソソーム
✔ エクソソームとは?
細胞間のシグナル伝達物質
老化するほど減少 → 再生力の低下

✔ 役割
抗炎症
再生促進
コラーゲン・エラスチンの増加
美白・色素沈着の緩和
肌トラブルの頻度減少
👉 敏感で炎症を起こしやすい肌に第一優先で推奨
❗ ただし、エクソソームは化粧品としての許可のみ
→ 直接注入(注射)は不可