2026-07-03
チタニウムリフティングレーザーとは?
チタニウムリフティングは、755nm、810nm、1064nmの3つの波長を同時に照射し、皮膚の浅い層から深い層まで複合的に作用するレーザー施術です。即時的なタイトニング効果が期待でき、肌トーンの改善に向くSHRモードと、輪郭のリフティングに特化したSTACKモードを使い分けることで、より効果的なアプローチが可能です。

最近、皮膚科で即時的なリフティング効果があるレーザー施術としてよく言及されるのが、まさに**チタニウムリフティング(Titanium Lifting)**です。

リフティング施術というと、通常
超音波(HIFU)
高周波(RF)
の機器を思い浮かべる方が多いと思います。

チタニウムリフティングは、これらの機器とは異なり、(光を利用した)レーザーエネルギーを使用するリフティング機器です。
特に、3つの波長のレーザーを同時に照射する方式が特徴です。
755 nm
810 nm
1064 nm

この3つの波長が同時に皮膚に伝達されることで、
皮膚の複数の層に複合的に作用するリフティングレーザーだとご理解ください。
1. チタニウムリフティングの原理
チタニウムリフティングの基本原理は、
光エネルギー → 熱エネルギー → コラーゲン再生という過程を利用します。
1️⃣ レーザーエネルギーの伝達

チタニウムリフティングは3つの波長を同時に照射し、
表皮
真皮
皮膚の支持構造にまでエネルギーを伝達します。
各波長は、皮膚で作用する深さが少しずつ異なります。
755nm → 比較的浅い層 (肌トーン、明るさの改善)
810nm → 真皮層 (弾力の改善)
1064nm → より深い層 (リフティング効果)
# 755 nm レーザー
代表的な機器
Alexandrite laser
特徴
比較的浅い深さ
メラニンの吸収率が高い
作用
表皮
上部真皮
効果
肌トーンの改善
色素の改善
肌質(キメ)の改善
# 810 nm レーザー
代表的な機器
Diode laser
特徴
中間の深さに浸透
作用
真皮層
効果
皮膚のタイトニング
コラーゲンの刺激
# 1064 nm レーザー
代表的な機器
Nd:YAG laser
特徴
最も深い浸透
作用
深い真皮
血管周辺の構造
効果
深い組織の刺激
コラーゲンのリモデリング
なぜ3つの波長を同時に使用するのか?
各波長は作用する皮膚層が異なるためです。
まとめると
波長 | 作用層 | 役割 |
755 nm | 表皮 | 肌トーンの改善 |
810 nm | 真皮 | タイトニング |
1064 nm | 深い真皮 | 弾力の刺激 |
そのため、3つの波長を同時に使用すると
✔ 表皮
✔ 真皮
✔ 深い真皮
複数の層を同時に刺激するリフティング効果が期待できます。
2️⃣ 組織内の熱刺激 (Thermal Effect)
レーザーエネルギーが皮膚の奥に伝達されると
組織の内部で**熱刺激(thermal effect)**が発生します。
この過程で
コラーゲンの収縮
コラーゲンの再生
皮膚のタイトニングが起こります。
熱刺激は
✔ コラーゲン線維の収縮
✔ 線維芽細胞の活性化
✔ 新しいコラーゲンの生成を誘導します。
3️⃣ 即時的なタイトニング効果
熱刺激が発生すると、皮膚の中のコラーゲン構造が収縮し
皮膚の支持構造が強化され
皮膚の弾力が増加し
フェイスラインが整う効果が現れます。
このため、チタニウムリフティングは施術直後にもある程度のタイトニング効果を実感できるレーザーとして知られています。
2. SHR / STACK modeの違い
チタニウムリフティングのカウンセリングをしていると、よく聞かれる質問があります。
「SHRモードとSTACKモードは何が違うのですか?」
2つのモードはレーザーを伝達する方式が異なるだけで
レーザーの種類が異なるわけではありません。
つまり、同じ機器ですが、エネルギーを皮膚に伝達する方式が異なります。

1️⃣ SHRモード (Super Hair Removal mode)

エネルギー伝達方式
低いエネルギーを何度も繰り返し照射
特徴
レーザーを素早く繰り返し照射しながら、皮膚の温度を徐々に上昇させる方式です。
これをGradual heating (漸進的加熱) と説明することもあります。
効果の特徴
皮膚全体を均一に加熱
痛みの減少
比較的安全な方式
そのため、通常は
肌トーンの改善
肌質(キメ)の改善
皮膚のタイトニング
といったスキンリジュビネーションの目的に多く使用されます。
2️⃣ STACK modeとは? (Stamping/Stacking、狭く・深く・集中的に)
概念
一つの地点(または小さな区域)にパルスを「重ねて(stack)」入れ、エネルギーを垂直に集中させる方式
STACKをより深い支持構造(支持靭帯/深い層)のほうへ熱を押し込み、輪郭のリフティング・コントゥア(輪郭)改善に合わせます。
熱の特性
同じ時間に対して**局所的な温度上昇(ピーク)**を作りやすいため、
目標部位(顎のライン/たるみのポイント)に**「集中加熱 → 収縮感/リフティングの実感」**を狙います。
効果のキーワード
Slimming/Contouring(輪郭の整理)
Jawline definition(顎のライン)
深いたるみのポイントをターゲット
どのような部位/皮膚によく使われるか
顎のライン、頬のたるみのポイント、ほうれい線/深部のボリューム感(「ライン」中心)のように、リフティングの実感が必要なポイントによくマッチします。
3️⃣ SHR vs STACK 違いのまとめ
SHR | STACK | |
照射方式 | 素早い反復照射 | 同じ位置への重畳照射 |
エネルギー伝達 | 漸進的加熱 | エネルギーの蓄積 |
痛み | 少ない | 比較的ある |
効果 | 肌質の改善 | リフティングの強化 |