2026-07-03
額ボトックス施術方式の変化
額ボトックスは「筋肉を固定する」から「シワができる環境を整える」へと進化しています。個人の筋肉や眉の位置に合わせたベビーボトックスやスキンボトックスなど、自然な表情を保ちながらシワを改善する最新の施術トレンドを解説します。

額ボトックス施術方式の変化
「筋肉を固定するボトックス」から「シワができる環境を整えるボトックス」へ
1️⃣ 額の筋肉もすべて同じ形ではない?

多くの方が額のシワ治療を単一の方式だと考えていますが、
実際には、額の筋肉の形・動かし方のパターン・眉の位置は人によってすべて異なります。
SAMCEP Societyが発表した
「上顔面のシワ治療に関するボツリヌストキシン・コンセンサスガイド」によると、
額のシワは単に「シワがある・ない」の問題ではなく、
額の筋肉(前頭筋)の厚さと幅
眉の基本位置(高い・低い)
目を開ける際に額の筋肉に依存する度合い
左右の非対称性などによって、全く異なるアプローチが必要であると強調しています。
👉 すべての額に対して同じ位置、同じ容量でボトックスを注入する方式は推奨されません。
特に、目を開ける際に額の筋肉をよく使う方に対して、
過去のように額全体を強く固定する方式は、
眉毛の下垂、目の開けづらさ、眠たそうな印象を引き起こす可能性があります。
2️⃣ ベビーボトックス(Baby Botox)&最小容量トレンド
最近では、眉を上げたりしかめたりする際の自然な動きは活かしつつ、
シワだけを緩和する「ベビーボトックス(Baby Botox)」方式が好まれています。
少量のボトックスを
浅い層に
必要な部位にのみ選択的に注入します。
3️⃣ スキンボトックス(ダーマトキシン)
従来の額ボトックスは筋肉層に深く注入する方式が主流でしたが、
最近では皮膚の真皮層に浅く注入する「スキンボトックス」が多く活用されています。
スキンボトックスは、
筋肉を強く麻痺させるというよりも、
シワが伝わる表面の環境を滑らかに整えるという概念です。
4️⃣ シワボトックス vs スキンボトックス、何が違う?
🔹 シワボトックス(筋肉内注射:Intramuscular Botox)

概念
額の筋肉(前頭筋)内に注入
筋肉の収縮を抑制 → シワの減少
メリット
深くはっきりとした表情ジワに効果的
即時的なシワ改善
デメリット
目が開けづらく重い
眉毛の下垂
眠たそうな印象、不自然な表情
📌 一言まとめ
👉 シワはしっかり伸びるが、表情や目元へのリスクがある
🔹 スキンボトックス(真皮内注射 / マイクロボトックス)


概念
真皮層に少量を多点注入
筋肉の麻痺よりも、シワができる環境を調整
理論的背景
シワは単に筋肉だけが原因ではなく、
微細な筋線維
神経末端
皮膚の張力
汗腺・皮脂腺などが複合的に関与しています。
メリット
目の開けづらさがほとんどない
眉毛下垂のリスク低下 ↓
自然な表情を維持
小ジワ + 肌理(キメ) + ツヤの改善
デメリット
深いシワへの単独効果には限界がある
施術のテクニックが重要
📌 一言まとめ
👉 自然で安全だが、深いシワには限界がある
5️⃣ 額上部(Upper Forehead)への集中施術
額全体、特に下部にまでボトックスを過剰に注入すると、
眉が下がる眼瞼下垂(Brow ptosis)が発生する可能性があります。

そのため最近では、
✔ 額の上部を中心に注入し、
✔ 眉と目元は保護しながら、
✔ シワだけを整える方式がトレンドになっています。

6️⃣ 額ヒアルロン酸 + ボトックスの複合施術
額のボリュームが凹んでいる場合、
ボトックスだけではシワが完全に解消されません。
最小限のヒアルロン酸でボリュームを補い、
ボトックスで表情ジワを調整します。
→ 額上部のボリュームを活かし、
眉骨が突出して見える印象を滑らかに改善します。
7️⃣ アイブロウリフト(eye brow lift)効果

この方式を応用すると、
✔ 眉毛の下垂を防ぎ、
✔ むしろ眉が少し上がって見える
ボトックスリフティング効果を生み出すことができます。
📌 実際の臨床適用のまとめ
ケース | 推奨方式 |
浅い小ジワ、皮膚が薄い | ✅ スキンボトックス |
目の開けづらさを経験したことがある | ✅ スキンボトックス |
深い表情ジワ | シワボトックス ± スキンボトックス |
自然な表情を重視 | ✅ スキンボトックス |
眼瞼下垂の境界ケース | ❗ スキンボトックス優先 |
✨ 一言まとめ
額ボトックスは今や、
「どれだけ強く麻痺させるか」よりも、
👉 「どれだけ自然にシワを調整するか」が重要です。