2026-07-03
最近人気のスキンブースター、なぜ効果に違いを感じるのでしょうか?リトゥオ施術についての率直な話
最近皮膚科で人気を集めている「リトゥオ(ReTuo)」施術について、従来のスキンブースターとの違いや効果の現れ方を詳しく解説します。肌の構造を根本から補完し、時間が経つにつれて弾力が増すリトゥオの特徴と、目元専用のアイリトゥオについても紹介します。

最近、皮膚科でリトゥオ施術を希望される方が急激に増えています。それに伴い、気になる点も多いことでしょう。診察室で最もよく聞かれる質問があります。 「リトゥオは何が違うのですか?」 「リジュランと同じですか?」 「なぜ効果が高いと言う人と、イマイチだと言う人がいるのですか?」 同じ施術なのに結果が異なるのには、明確な理由があります。本日は、リトゥオが正確にどのような施術なのか、そして従来のスキンブースターとなぜ結果が違って感じられるのかを順を追って説明いたします。 |
肌は「表面」だけの問題ではありません
リフティングやスキンブースターを正しく理解するためには、まず肌の構造を知る必要があります。
顔は単に皮膚が一層あるだけで構成されているわけではありません。皮膚の下には脂肪層、SMAS(表在性筋膜)、線維性支持組織、そして支持靭帯(retaining ligament)まで、複数の層が立体的に組み合わさっています。
老化は、これらすべての層で少しずつ、同時に進行します。

老化が進行すると、どのようなことが起こるのでしょうか?
多くの方が老化を「コラーゲンが減少すること」程度に理解されていますが、実際にははるかに複雑です。
・コラーゲンの量自体が減少し、
・残っているコラーゲン線維も細かく切れ、
・線維の配列が乱れ、
・結果として肌の支持力が低下します。

一言で言えば、本来は緻密に支えていた構造が、徐々に緩んでたるんでくるのです。
この変化が蓄積することで、フェイスラインがたるみ、頬がこけ、小じわが増えることになります。
リトゥオはここでのアプローチが異なります
従来のスキンブースターが「肌を良くする施術」だとすれば、リトゥオは「肌の構造自体を補完する施術」です。
リトゥオの核心は、無細胞同種真皮(ADM)をベースにしているという点です。
簡単に言えば、すでに完成されたコラーゲン構造物を肌の内部に直接入れるという概念です。
この構造物は一種の足場(scaffold)の役割を果たしながら組織の支持力を補完し、コラーゲンが再配列できる環境を作り出します。
従来のスキンブースター vs リトゥオ — 何が違うのでしょうか?
従来のスキンブースター | リトゥオ |
・水分供給 ・炎症緩和 ・肌コンディションの改善 → 肌を「良くする」施術 | ・構造的な補完 ・組織支持力の増加 ・コラーゲンリモデリング環境の形成 → 肌を「ハリのある状態に」する施術 |
だからこそ、効果に違いを感じるのです
リトゥオは、受けてすぐに肌が明るくなるような施術ではありません。
むしろ、時間が経つにつれてゆっくりと良くなっていく施術です。
施術の初期には構造が定着し、その後コラーゲンが再生され再配列される過程が必要だからです。
そのため、通常2〜3ヶ月が経過するにつれて、肌の密度が高まり、小じわが薄くなり、弾力が向上するのを実感できるようになります。
アイリトゥオとは?
アイリトゥオは、目元専用のリトゥオだとご理解ください。
目元は皮膚が非常に薄く、動きが多く、小じわができやすい部位です。
そのため、一般的なスキンブースターだけでは効果が長く維持されないことが多いのです。
アイリトゥオは、この薄い組織においても構造的に補完するアプローチを目標としています。
目の下は薄いため、目の下のくぼみに対するアプローチとして、ヒアルロン酸(深い部位:レスチレンアイライト / 浅い部位:ベロテロソフト)やボリューム糸(ジャンバー)を活用してきました。
最近では、自然な仕上がり、短いダウンタイム、痛みの少ない施術を求める方や、ヒアルロン酸や糸に対する恐怖心や不安感から、アイリトゥオを活用した施術が多く行われています。
ダウンタイムが長くなく、施術後の腫れもほとんどないまま、長期的に自然な変化が続くため、満足度が非常に高いです。
施術方法が結果を左右します
リトゥオは、製品自体と同じくらい施術方式が結果に大きな影響を与えます。
同じリトゥオでも、ミキシング濃度、注入の深さ、注入方式(手打ち・インジェクター・カニューレ)によって結果が完全に変わることがあります。エンボス(凹凸)や結節ができるのも、自然な結果が出るのも、大部分は施術方式の違いに起因します。
このような方におすすめします
リトゥオは、特に次のようなお悩みを持つ方にとって良い選択となります。
・肌が以前より薄くなったように感じる場合
・弾力が目に見えて低下した場合
・小じわが急に増えた場合
・従来のスキンブースターを受けたが、効果に物足りなさを感じた場合
・皮膚科での施術経験はないが、全体的な老化が進行している場合
ただし、施術直後に肌が明るくなる水光効果を期待される場合は、他の施術の方が満足度が高いかもしれません。
リトゥオの長所は、即時的な変化よりも、時間が経つにつれてハリが出る肌にあるからです。
要点まとめ リトゥオは、単なる水光注射やボリュームフィラーではありません。 肌の構造を補完するスキンブースターであり、「すぐに良くなる施術」ではなく、「徐々にハリのある肌を作る施術」だとご理解いただくのがぴったりです。 |
次回予告 — リトゥオ vs セルディエム vs ジュブアセル。どのような場合にどの施術を選択するのがより良いのか、臨床基準に基づいて詳しく説明いたします。